パネル等のデザイン
筑紫野市歴史博物館にて開催中、「明治維新と宿場町」の展示パネルや看板等のデザインを担当させていただきました。
展示室入り口のL字になったパネルには、古文書からスキャンした文字をうず巻き状にあしらい、激動の時代を表現しています。
博物館スタッフのアイデアを発展させ、ビジュアル化させていただきました。
この渦に描かれた文字、よく見ると「原田」や「山家」など今も筑紫野にある地名や、「アメリカ」「イギリス」など外国との交流が伺える文字が読み取れ、発見するとちょっと嬉しいです。皆さんも探してみてください。
展示室内では、幅9メートルという巨大な年表や、展示コーナーの各タイトルパネルや解説のパネル、説明書きのキャプションパネルなどをデザインさせていただきました。
パネルなど大きなものは、原寸の大きさで、また実際の会場でどう見えるのか、というのが重要だと思います。
大変な手間ではありましたが、今回も、自前のプリンターで出力したものを原寸サイズにて貼り合わせ、確認用として校正の段階で先方様にお持ちしたところ、ここまでしてくれる業者さんはいないと、とても喜んでいただけました。
先方様に安心していただく目的もありますが、私自身、原寸にての見え方をチェックしないと安心して進めることができないというのが大きいです。パソコン画面での見え方と、実際の展示空間で見え方が違ってくることもあり得るからです。
また、壁面いっぱいの壁画パネルには、「錦絵にみる西南戦争」と題し、出来ごとの順に錦絵を並べ観せています。
「錦絵」をじっくり見たのは初めてでしたが、独特の色使いや表現技法に、しみじみ見入ってしまいます。
写真などない時代に、絵筆だけでこれだけのワンシーンを再現できるとは。
どの時代にも絵の上手な方はいた!!
「歴史」の教科書に出てきた名前や出来ごとがポンポン登場します。
お時間ある方は是非、足をお運びください。
「明治維新と宿場町」展
7月21(土)~10月28(日)9~18時(入場無料)
筑紫野市歴史博物館/企画展示室(1F)






